会長挨拶

第22回日本門脈圧亢進症学会総会開催にあたって

渡辺 勲史

 この度2015年9月10日(木)、11日(金)の両日に横浜パシフィコ アネックスホールで、第22回日本門脈圧亢進症学会総会を開催させていただくこととなりました。伝統ある当学会総会の会長を拝命し身に余る光栄と存じますが、同時にその重責を感じております。皆様のご支援をいただき、実りある学会になることを祈っております。

 今回の学会テーマとして、「近未来への新たなる挑戦(New Challenge to the Near Future)」を掲げました。従来から論議のある問題点を検証し、新たなる問題点を掘り下げたいと考えています。門脈圧亢進症の病態に対する理解を深め、また目覚ましい発展を遂げた内視鏡治療、IVR治療、外科治療を現時点で見直すことにより、今後の更なる飛躍を期待したいと思います。若い会員の教育のためのセッションを盛り込み、次世代へ継承される学会を目指したいと思います。

 今回特別講演として、ロサンゼルスオリンピックの金メダリストで、東海大学副学長・体育学部長の山下泰裕先生に「夢への挑戦」というご講演をお願いしております。特別企画では、先生方の関心が高く、特に研修医にとって重要な課題となる「我が国の新しい専門医制度」について、日本専門医機構の池田康夫理事長にお話していただく予定です。また私は長年肝臓病理に携わってきましたので、「門脈圧亢進症における病理学」という教育講演を久留米大学病院病理診断科病理部の鹿毛政義教授にお願いいたしました。

 学会のシンポジウム、パネルディスカッションの主題として、「門脈圧亢進症の病態と治療-基礎から臨床へ-」、「胃静脈瘤の集学的治療」、「門脈圧亢進症に対するIVR治療の現状と今後の展望」、「難治性胸・腹水の病態と治療」等を企画しました。さらに現在トピックとなっているテーマをワークショップとして行いたいと考えております。この他要望演題としてさまざまな主題を設けましたので、多数の演題応募をお願い申し上げます。

 本総会よりプレナリーセッションを設置することが学会で決定されました。特に若手の先生方からの多数の演題をお待ちしております。学会初日にご発表していただき、優秀演題には会長賞の授与を予定しております。

 会場のみなとみらいは横浜ベイエリアで非常に雰囲気のいい場所ですので、病院の先生方をお誘いの上、多数のご参加をお願い申し上げます。ためになった学会と言っていただけるように、東海大学医学部として全力を挙げて準備を進めてまいる所存です。教室員一同皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

東海大学医学部 消化器内科
渡辺 勲史

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